インドネシア赴任記録(バンドンより)

インドネシア バンドンに赴任。仕事や日常生活で気づいたことを織り交ぜながら赴任生活をつづっていきます。

インドネシアで働く際の体調管理

★体調管理も仕事のうち★

 異国の地で働くと、慣れない環境に身体がついていかず、体調を崩しやすくなってしまう人も。ちょっとの風邪ならともかく、病院送りになるような病気は避けたいものです。日本ほど万全な医療体制ではないため、治療になるとやっぱり不安・・・。

 そんな事態を避けるため、ここでは、インドネシアで生活する際に注意すべき健康管理について、ご紹介していきます。

 

【目次】

1.食べ物・飲み物

2.気温

3.薬

4.睡眠

5.気分転換

 

1.食べ物・飲み物

 インドネシアに赴任された多くの人がお腹を壊します。一度や二度で済む人もいれば、しょっちゅう壊す人もいます。原因の大半は食べ物・飲み物です。インドネシアは野菜が少なく、脂っこいもの、辛いもの、甘いものが多いので、食生活に偏りが生じてしまいがちです。

 以下は、よく言われている注意点です。

 

①水道水は飲まない

 基本的に、水を飲む時はウォーターサーバーを利用します。もしくは、ペットボトルを購入。うがい歯磨きウォーターサーバーの水を利用しているという人もいます。筆者は、うがいはウォーターサーバー、歯磨きは水道水で済ませています。

水の入ったガロンをセットし、なくなればガロンを交換。

 

②生野菜とフルーツには「あたり」が

 洗う時の水が影響しています。

 ホテルやレストランで出されたサラダやカットフルーツでお腹を壊すことはめったにありません。ただ、レストランでもたまに、生野菜を食べてお腹を壊す人がいます。

 フルーツの場合、不安な方は、バナナなどの皮をむいて食べるものを選びましょう。ただ、バナナも、芯が黒くなっていたら腐っている可能性があるので要注意です。

インドネシアには美味しいフルーツがたくさん。

 

③サンバルの魔力

 インドネシア料理に欠かせない香辛料サンバル。どんな料理にもたいていついてきます。赤いものが主流ですが、たまに緑色もあり、緑の方がもっと辛いです。

 辛いものは刺激物です。インドネシア人でさえ、サンバルの食べ過ぎでお腹を壊します。ただこのサンバル、一度その味をしめると、ないと物足りなくなってきます。お腹を壊すとわかっていても食べたくなる・・・まさに、魅惑の食べ物です。試してみたい方は、最初は少量ずつが無難です。

小さな器に入った赤いものがサンバル。

 

④屋台に挑戦?

 道を歩くと、そこかしこに点在するワゴン車。カキリマと呼ばれる屋台です。食堂形式になっているのは、ワルンと呼ばれる屋台。

 インドネシア生活に慣れてくると、この屋台で食事をする人もいます。近くに腰掛け、お椀に盛られたごはんを食べている方々を見かけると思います。

 

 屋台にも当たりはずれがあります。

 

 屋台の周辺をよく見てみましょう。バケツにためられた濁った水で食器を洗っていませんか? どんな菌が潜んでいることか・・・この水で洗った食器にごはんを入れて、そのごはんを食べるなんて、恐ろしくてできません。

 

 もちろん、衛生面に配慮した大丈夫な屋台もあります。ただ、この見極めがなかなか難しい。筆者も屋台でごはんを食べる時は、インドネシア人が一緒で、彼らが選んだ屋台のみです。インドネシア人でも、食べれる屋台とそうでない屋台を分けているようです。判断基準はさっぱりですが・・・。

 

 インドネシア人の助けがない場合は、持ち帰りしましょう。「ブンクス」と伝えれば、紙に包むか、ビニール袋やタッパーに入れてくれるので安心です。

お客さんが多い屋台は比較的安全という意見もある

 

2.気温

 インドネシアは常夏の国。年中、25℃~30℃ぐらいの気温です。確かに暑いですが、日本の夏よりは過ごしやすいでしょう。

 

 筆者の住んでいるバンドンは標高が高いので、朝晩は20℃を切ることもあります。正直、寒いです。ドライバーさんも朝はダウンを着ていることが多いです。特に雨季は連日の雨で気温が下がりがちなので、日中も長袖で充分という日も。

 

 ジャカルタやチカラン辺りは、基本は半袖で過ごせると思います。むしろ日中は気温が上がり過ぎて外を歩くのがしんどいかも・・・。

 

 とはいえ、寝る時の油断は禁物。半袖半ズボンだと身体が冷えて風邪をひくこともあります。

 日本から服を持ってくる時には、薄手のはおりや長袖もあると重宝します。

写真はバンドン市内。長袖パーカー姿の男性も。

 

3.薬

 日本から荷物を持ってくる時に「薬は持ってきた方が良いか」という疑問もあると思います。

 日本でも薬を必要とする人、必要としない人がいますので何とも言いにくいですが、不安なら風邪薬や胃腸薬など、一般常備薬はあった方が安心かもしれません。もちろん、現地でも薬は手に入ります。

 

 虫刺され用の塗り薬なども、日本のものが効く人もいれば、現地のものの方が効いたという人もいます。現地のものは来てから手に入りますので、現地のものを試してダメだったら日本のものを使う、というのはいかがでしょうか。

コンビニには、薬の他に湿布なども販売されている。

 

4.睡眠

 インドネシアの朝は早いです。4時半頃に、各モスクから、最初のアザーンが聞こえてきます。これで起こされる駐在員も少なくないはず。すぐに二度寝する方、音が気にならない方もしくは耳栓でシャットダウンされてる方もいらっしゃるかもしれませんが・・・。

 

 夜遅くまで起きて、朝が早いと、睡眠不足になりがちです。

 睡眠不足は集中力や記憶力の低下、肌荒れにもつながります。

 

 朝が早いと、夜、眠くなるのも早くないですか?

 気になる仕事やスマホいじりをぐっとこらえ、早めに寝る習慣をつける良いチャンスかもしれません。

 

 また、休日にゴルフをされる駐在員は、仕事に行く日より朝が早いこともしばしば。

 なぜかというと、日中は暑くなるから。昼頃に終わらせるなら、朝一でスタートする必要があります。また、朝早いうちは他のお客さんが少なく、比較的スムーズに回れます。のんびりしたインドネシア人のグループとかさなると、プレー時間が長くなり疲れもたまります。

朝のアザーンで一日が始まる。

 

5.気分転換

 前述でゴルフを取り上げましたが、最近は、駐在員の休日の過ごし方が多様化している印象を受けます。ご家族帯同で来られている方は、休日は家族サービスに勤しむ方も。

 ジャカルタやチカランには、同じ趣味を持つ人たちの同好会もあるようです。

 ソフトボールにバリ舞踊・・・せっかくなので、休日の楽しみを見つけて、新たなコミュニティを築くのも良いかもしれません。

 また、広いインドネシアには、観光地も点在しています。

 遠方の場合は連休がないと厳しいかもしれませんが、近場にも観光地はあるはず・・・調べたり現地スタッフに聞いたりして、インドネシア観光を楽しむのも手です。美味しいインドネシア料理も堪能できると良いですね。

 異国の地でもうまくストレス発散して、オンとオフを切り替えていきましょう。

ゴルフは駐在員の暇つぶし?

 

<まとめ>

・水とサンバルには要注意

・日中暑くても油断は禁物

・日本からの薬はいざという時の備えに

・早起き生活に切り替える?

・ストレス発散方法を考える