★赴任前に実家へ★
一人暮らしをしていて海外赴任の話が来ると、気になるのは、今住んでいるアパートや家具家電。長期間家を空けるとなると、そのまま残していくのは不安だし、何より家賃がもったいない・・・。
選択肢として最も有力なのが、実家への引っ越しだと思います。
荷物は一度実家へ移して、任期が終わるまで保管してもらうのが、一番安心で経済的です。実家にスペースがあればの話ですが・・・。
もちろん、荷物の問題だけではなく、行政関連の手続きや日本での連絡先も、実家の方が何かと便利。
ここでは、筆者が赴任前に行った、実家への引っ越し手続をご紹介します。
【目次】
1.引っ越し業者の選定
2.各種解約手続き
3.住所変更、連絡先変更
4.車はどうする?
5.おまけ:スマホの一時休止
1.引っ越し業者の選定
会社にお任せという方もいれば、自分で探す方もいらっしゃるでしょう。
筆者は自分で探しました。
引っ越し業者の比較サイトを活用し、いくつかと連絡を取って、実際に家を見に来てもらい、見積もらって比較。会社にも連絡、相談し、業者が決定。
引っ越しは、赴任1週間前ぐらいの3月中旬でしたが、業者を決めたのは1月半ばぐらいです。
特に3月~4月は引っ越しシーズンで混みあうので、遅くなればなるほど、希望の日程に引っ越しできなくなる可能性大です。それに費用も割高。実際、連絡を取った業者のいくつかには予定が埋まっていると断られたり、「ハイシーズンなのでこれくらいの値段になりますが良いですか」と電話の時点で確認されたりしました。
高すぎるところは最初からお断り。こういう時は、地元密着型の業者の方が、結構強いです。価格も、多少ネゴをして安くしてもらい、早々と決めました。
決めてから引っ越し1ヵ月前ぐらいまでは、特にこれといってすることもなかったです。アパート解約手続きは、賃貸業者によって違うので、いつまでに連絡しなければならないか、いつから手続きできるかを事前に確認し、忘れないようスケジュール手帳にメモしておきました。
筆者が活用した引っ越し業者の見積比較サイトはこちらです↓
2.各種解約手続き
引っ越しが近づいてくると、意識しなければならないのが、解約手続き。
アパート自体の解約はもちろん、各種ライフラインの手続きも必要です。
以下に列挙します。
◆アパート解約
◆火災保険解約
◆電気使用中止
◆ガス解約
◆水道閉栓
◆インターネット解約
◆NHK解約
火災保険の解約は、アパート解約とセットになっているところもありますが、連絡先が別というところもあります。アパートの解約手続きをしても、安心せず、しっかり確認しておきましょう。
今は、どの解約手続きも、インターネットで手軽にできるものが多いです。
忘れないうちにと早めに手続きしようとしたら、「1ヵ月前からできます」と言われるところもあります。スケジュール手帳などにメモしておくと良いかもしれません。
3.住所変更、連絡先変更
一人暮らしをしている住所で転出手続きをしたら、実家の住所で転入手続きをします。郵便物の転送届も忘れずに。
海外にいる時、思いもよらない大事な郵便物が届くことがあるかもしれません。
転送届を出しても、1年経つと転送されなくなります。
海外へ行く前に、スマホやクレジットカード、銀行口座やゆうちょ口座、ポイントカードや保険など、大事な物は住所登録を実家に変更しておきましょう。
筆者は、免許証の住所も書きかえました。一時帰国の際に身分証明書代わりに使用するかもしれないので、住所を実家にしておく方が無難です。
会社の住所変更手続きや、労働組合の住所変更手続きも必要と思います。引っ越し前に確認しておきましょう。
4.車はどうする?
ご家族が使用されるなら、車は実家に置いたままでも良いかもしれません。
使わないなら、売却か廃却を。廃却はお金がかかるので、まだ使えそうなら売却がベターです。
ただ、買って間もない車なら比較的売れやすいのですが、何年も乗っていると、なかなか買い手が見つかりません。そんな時は、車の部品を買い取るところにも相談してみましょう。解体も自分のところでやってくれるなら、車を渡すだけで済みます。
注意したいのが、手放す時期。3月中旬以降だと、処理が集中して手続きが間に合わず、翌年分の自動車税も払うはめに・・・。とはいえ、仕事で使っている人は、ぎりぎりまで手放せないかもしれませんね。ちなみに筆者も手続き間に合わず、自動車税を翌年分も払うことになりました。
車検証の住所にも注意が必要です。筆者は実家に引っ越す前も、何度か引っ越しをしており、車検証の住所は2つ前の住所のままでした。そのため、売却前に住民票とその附票、印鑑証明など、必要な書類が増えてしまいました。マイナンバーカードでコンビニから取得できるので、それほど手間ではありませんが、発行代がもったいなかったですね。
基本は、国内の引っ越しでも、住所を変えたら車検証を変えることを忘れない方が良いなと痛感しました。
また、車の所有者と廃車手続き業者が違うと、まずは所有者から権限解除の手続き書類を作成してもらう必要があります。車の所有者って、自分?と思いがちですが、たいていは、購入先ディーラーになっています。この書類を受け取るのに時間がかかる場合があるので、早めに確認しておきましょう。
車を手放すとなると、スタッドレスタイヤも不要になるかもしれません。
タイヤも、新しいものであれば売れます。購入から2年以内、4本とも同じメーカーなら、買い取ってもらえる可能性大です。
自動車保険は、中断証明書を発行すれば、等級をキープしたまま、保険料を払わずに済みます。
JAFやETCなど、年会費がかかるものも、いったん解約しておいた方が良いです。
5.おまけ:スマホの一時休止
海外で日本のスマホ(SIM)を使うことはめったにありません。Wi-Fiがつながるところなら、LINEなどはできますが、電話をすると高い国際通話料がかかるので、基本的には現地のSIMを使用します。
そのため、日本のスマホは一時休止届を出す方が多いと思います。
キャリアによって呼び名が違いますが、筆者の場合はDOCOMOなので、「電話番号保管」制度を活用しました。電話とメールの使用を一時的に止めて、その間の月額料は保管料のみ。日本に帰った時は解除すれば、また使えるようになります。
手続きはネットからできるので簡単。ただ、一度解除すると、その月の月額使用料がかかってしまうので、月をまたいで帰国し、各月で数週間の滞在だと、ちょっともったいないかもしれません。