インドネシア赴任記録(バンドンより)

インドネシア バンドンに赴任。仕事や日常生活で気づいたことを織り交ぜながら赴任生活をつづっていきます。

インドネシア語を覚えよう

★世界一簡単?!な言語

 

 インドネシアで生活していると、必要となってくるのがインドネシア語。

 職場では日本語や英語が通じるスタッフがいて不自由しなくても、ドライバーさんがインドネシア語しか話せなかったり、お店やレストランで英語が通じなくて困ったりするケースも多々見られます。

 インドネシア語は、実は、世界一簡単な言語と言われています。英語ができない駐在員で、インドネシア語はすらすらと話せるという人もいます。単語をいくつか組み合わせて言うだけで意味が通じること、日本人でも発音しやすい単語が多いことが影響しているのでしょう。

 もちろん、インドネシア語にも厳密にはきちんとした文法があり、単語もシチュエーションによって使い分けたり形が変わったりと細かい法則はありますが、基本的な生活をするには、ある程度の単語を知っておくだけで充分という気がします。

 ここでは、必要性の高いものを中心に、よく使うインドネシア語を紹介します。

 

【目次】

1.まずは数字

2.基本の挨拶

3.問い合わせ・質問

4.仕事でよく使う単語

5.チャットで使う略語

 

1.まずは数字

 日時やお金など、生活する上でよく関わるのが数字です。特にお金絡みの問題もあるので、インドネシア語の数字は早く覚えることを推奨します。最近は英語が通じるお店も増えてきましたが、いちいち英語で聞き直すのも面倒ですよね、お互いに。レジに表示された金額を見れば払えるという人もいるかもしれませんが、コンビニなどでは、金額が見えないことが多いです(レジが店員さんの方を向いているので)。店員さんが言った金額が聞き取れなければ、とりあえず赤1枚(Rp 100,000)で済ませる人もいるでしょう。ただ、たまにおつりを間違えられることがあります。小さい金額ならまだしも、大きい差だともったいないですよね。それに、いつも赤1枚で払っていると、小さいお金がどんどんたまって、財布がパンパンになります。また、ローカル寄りのお店に多いですが、レジにおつりがそろっておらず、小さいお金を持っていないかと聞かれることがあります。金額を聞き取れれば、財布のお金も最小限に済ませられるし、おつりを間違えられるリスクも減ります。

 

 日常生活でよく使う数字を以下の通り列挙します。正直、数字をアルファベットで書くことはほとんどないので、「言える」「聞きとれる」ようになれば大丈夫です。

 

[1~10まで]

0:Kosong(コソン)

1:Satu(サトゥ)

2:Dua(ドゥア)

3:Tiga(ティガ)

4:Empat(ウンパット)

5:Lima(リマ)

6:Enam(ウナム)

7:Tujuh(トゥジュ)

8:Delapan(ドゥラパン)

9:Sembilan(スンビラン)

10:Sepuluh(スプル)

 

*覚え方の余談*

●3(ティガ)・・・どこかで聞いたことありませんか? 実は「ウルトラマンティガ」もここから来ています。3種類のタイプにチェンジするからだそうです。

 

●5(リマ)・・・道端にある屋台のワゴンを「Kaki lima(カキ・リマ)」と呼びます。「Kaki」は「足」のこと。この名前が付いた由来は諸説ありますが、有力なのは、売り場となる歩道の幅が5フィートだからだそうです。また、他の説として、屋台の車輪と支えの棒、人の足で合計5本の足、という解釈の仕方もあります。

 

[11~20まで]

11:Sebelas(スブラス)

12:Duabelas(ドゥアブラス)

13:Tigabelas(ティガブラス)

14:Empatbelas(ウンパットブラス)

15:Limabelas(リマブラス)

16:Enambelas(ウナムブラス)

17:Tujuhbelas(トゥジュブラス)

18:Delapanbelas(ドゥラパンブラス)

19:Sembilanbelas(スンビランブラス)

20:Duapuluh(ドゥアプル)

 

*覚え方の余談*

 並んでいる言葉を見て、鋭い人は気づいたかもしれません。11~19は、1~9の数字の後ろに「Belas(ブラス)」がついただけです。1だけはちょっと特殊で、後ろに言葉がつながると、省略した言い方の「Se(ス)」になります。だから10も、「Se+puluh」になります。この法則で考えれば、30は「Tigapuluh(ティガプル)」だと推測できるようになります。

 

[大きい数字]

   100:Seratus(スラトゥス)

 1,000:Seribu(スリブ)

10,000:Sepuluh ribu(スプルリブ)

 

*覚え方の余談*

●100の位、1,000の位、10,000の位も、考え方は同じ。

 200なら「Duaratus(ドゥアラトゥス)」

 3,000なら「Tigaribu(ティガリブ)」

 40,000なら「Empatpuluh ribu(ウンパットプルリブ)」

 ・・・では100,000は?

 正解は、「Seratus ribu(スラトゥスリブ)」。

 だんだん、法則がわかってきましたか?

 

●ジャカルタの北には、「Pulau Seribu(プロウスリブ)」という有名な観光地があります。直訳すると「千の島」。実際の数は数百らしいですが、たくさん島があることをわかりやすく表現しているのではと思われます。

 

●お店では、1,000ルピア以上の金額になると「ribu」を省略して言うこともあります。お会計は15,000なのに、「Limabelas(リマブラス)」と言われて、「え、15ルピア?」と勘違いしないように注意しましょう。

 

 数字と併せて覚えたいのが、日時の言い方です。

 日にちは「Tanggal(タンガル)」。「1日」なら「Tanggal satu(タンガル サトゥ)」と言います。日本語と逆で、先に「Tanggal」をつけます。

 時間は「Jam(ジャム)」。「1時」なら「Jam satu(ジャム サトゥ)」。

 期間を言う時は、少し変わります。

 「1日間」は「Satu hari(サトゥ ハリ)」です。「Tanggal」は使いません。

 時間の方はちょっとややこしいです。同じ「Jam」を使いますが、「Jam」の位置が変わります。「1時間」のように所要時間を言う時は「Satu jam(サトゥ ジャム)」です。

 「1週間」なら「Satu minggu(サトゥ ミングウ」、「1ヶ月」なら「Satu bulan(サトゥ ブラン)」、「1年」なら「Satu tahun(サトゥ タフン)」。

 ちなみに、2020年は「Tahun duaribu duapuluh(タフン ドゥアリブ ドゥアプル)」です。期間なら数字が先、と覚えましょう。

 

2.基本の挨拶

 挨拶も基本中の基本、大事でよく使うワードですよね。周りがよく使うので一番覚えやすいかもしれませんが、代表的なものを載せておきます。

 

◆おはよう:Selamat pagi(スラマット パギ)

◆こんにちは:Selamat siang(スラマット シアン)

 *厳密には決まっていませんが、大体、朝10時ぐらいから「Siang」を使っている気がします。

◆こんにちは:Selamat sore(スラマット ソレ)

 *主に夕方の挨拶として使います。厳密な時間は決まっていませんが、15時~16時ぐらいから日暮れまでの時間帯で使うことが多いです。

◆こんばんは:Selamat malam(スラマット マラム)

 *親しい間柄やドライバーさんとの挨拶では「Selamat」を外して「Pagi」「Siang」「Malam」と言うこともあります。

◆ありがとう:Terima kasih(トゥリマ カシ)

 *砕けた表現で「Makasih(マカシ)」と言うこともあります。

◆どういたしまして:Sama sama(サマ サマ)

 *「サマサマ~」と語尾を伸ばして言うことが多いです。

◆ごめんなさい:Mohon maaf(モホン マアアフ)

 *親しい間柄では「Maaf」だけでもOK。

◆すみません:Permisi(プルミシ)

 *日本語で補足すると「すみません、目の前を通ります」「すみません、ちょっといいですか」となり、謝るというよりも、声掛け・注意喚起の意味で使います。

◆また明日:Sampai besok(サンパイ ベソック)

 *ドライバーさんとの別れの挨拶でよく使います。次に会うのが月曜なら、「Sampai hari senin(サンパイ ハリ スニン:また月曜に)」と言います。

◆またね:Sampai jumpa(サンパイ ジュンパ)

 *特に次に会う日が決まっていない時に使います。

◆お先に失礼します:Pulang dulu(プーラン ドゥルー)

 *「Pulang」は「帰る」、「Dulu」は「先に」という意味です。職場で、スタッフが「Saya pulang dulu」(Saya(サヤ):私)と言ったら、帰る合図です。

◆気をつけて:Hati hati(ハティ ハティ)

 *挨拶以外の場面でも使いますが、職場でスタッフが帰る時の返しとしてよく使っています。彼らは自分でバイクを運転して出勤しているので、「道中気をつけて(帰ってね)→Hati hati di jalan(ハティ ハティ ディ ジャラン)」の「di jalan(道中)」を省略した言い方です。

 

3.問い合わせ・質問

 基本的な疑問文を使えるようになると、聞きたいことを確認しやすいです。回答のインドネシア語を聞き取れるかは、また別問題かもしれませんが・・・。

 

[時に関する疑問]

◆いつ:Kapan(カパン)

→例:Kapan datang?(カパン ダタン):いつ来るの?

◆何時:Jam berapa?(ジャム ブラパ)

◆何日:Tanggal berapa?(タンガル ブラパ)

◆何日間:Berapa hari?(ブラパ ハリ)

◆どのくらいの期間:Berapa lama?(ブラパ ラマ)

 

[場所に関する疑問]

◆どこにいますか:Di mana?(ディ マナ)

◆どこへ行きますか:Ke mana?(ク マナ)

◆どこから来ましたか:Dari mana?(ダリ マナ)

 

[人に関する疑問]

◆誰ですか:Siapa?(シアパ)

 

[物に関する疑問]

◆何ですか:Apa?(アパ)

 *「これ何ですか」は「Ini apa?(イニ アパ)」。わからないものがあれば、指さして積極的に聞いてみましょう。

◆いくらですか:Berapa?(ブラパ)

 *値段や量を聞く時などに使います。値段は「Harga(ハルガ)」なので、確実に値段を聞きたいときは「Harganya berapa?(ハルガニャ ブラパ)」と言えば間違いないです。「Berapa」だけだと、店員さんも、聞かれているのが値段のことなのか、内容量や販売数量のことなのかわからない時があります。

 

[状態に関する疑問]

◆できますか:Bisakah~?(ビサカ~)

→例:Bisakah datang?(ビサカ ダタン):来れますか?

 *スタッフに、単に「できる?」と聞く時は「Bisa?(ビサ)」だけで充分です。

◆していいですか:Bolehkah~?(ボレカ~)

→例:Bolehkah photo?(ボレカ フォト):写真撮っていいですか?

 *「Boleh(ボレ)」と言われたら、OKです。許可の意味で「Silahkan(シラカン:どうぞ)」と言われることもあります。

◆なぜですか:Kenapa?(クナパ)

 *答える側は「Karena(カルナ:なぜなら)~」と始めることが多いです。

◆どうですか:Bagaimana?(バガイマナ)

◆どちらが~:Yang mana~?(ヤン マナ)

→例:Yang mana lebih baik?(ヤン マナ レビ バイッ):どちらがより良いですか?

 

 「Ya(ヤー):はい」「Tidak(ティダッ):いいえ」で答えられるものは、「Makan?(マカン)」のように、動詞の語尾を上げて言うだけで疑問文にすることができます。

 

4.仕事でよく使う言葉

 業種や職種によって違うかもしれませんが、できる限り共通で使いそうなフレーズを選びました。

 

◆~してください:Tolong~(トロン)

→例:Tolong kirim email ke saya.(トロン キリム イーメール ク サヤ):私にメールを送ってください。

◆頑張って:Semangat(スマンガット)

◆準備できた?:Sudah siap?(スダ シアップ)

 *「Sudah」は過去形の意味です。文脈から「Sudah?」だけで通じることもあります。

◆~のために:Untuk(ウントゥック)

→例:Saya pergi ke sana untuk cek.(サヤ プルギ ク サナ ウントゥック チェック):私は確認のためにそこに行きます。(pergi:行く。sana:そこ。cek:確認)

◆~したい:Mau(マウ)

→例:Saya mau cek.(サヤ マウ チェック):確認したい。

 *基本的には希望の意味で使いますが、実現性の高い希望のため、未来の行動を示す意味で使うこともあります。実現性の低い希望の場合、「Ingin(インギン)」を使います。

◆~しなければならない:Harus(ハルス)

→例:Saya harus cek.(サヤ ハルス チェック):確認しなければならない。

◆~してはいけない:Tidak boleh(ティダ ボレ)

→例:Tidak boleh pergi ke sana.(ティダ ボレ プルギ ク サナ):そこに行ってはいけない。

 *「Jangan(ジャンガン)」も同じように使うことがありますが、「Tidak boleh」の方がより強い印象を与えます。

◆必要ない:Tidak usah(ティダ ウサ)

→例:Tidak usah pergi ke sana.(ティダ ウサ プルギ ク サナ):そこに行く必要はない。

 *「必要」という時は、「Perlu(プルウ)もしくは「Butuh(ブトゥウ)」と言います。「Usah」とは言いません。

◆待つ:Tunggu(トゥングウ)

→例:Tunggu sebentar.(トゥングウ スブンタール):ちょっと待って。

 *「Sebentar」は「少しの間」で、文脈によっては、これだけでも「ちょっと待って」の意味になります。

◆知る:tahu(タウ)

→例:Apakah tahu itu?(アパカ タウ イトゥ):それを知っていますか?

→例:Tidak tahu.(ティダ タウ):知らない。わからない。

→例:Saya mau tanya.(サヤ マウ タニャ):知りたい。

 *語尾が「~nya」と変化するのは、「その」という意味が「tahu」という動詞に集約されるからです。この「nya」は、単語や状況によって用法や意味が変わります。ここでは詳細は割愛します。

◆~が言うには:Katanya(カタニャ)

→例:Katanya tidak boleh.(カタニャ ティダ ボレ):ダメらしいです。

 *第三者の言葉を引用する時に使います。

◆たぶん:Mungkin(ムンキン)

 *インドネシア人はよく「Mungkin」を使いますが、そういう時は、自信がない時、確証が低い時と思っておきましょう。

◆大丈夫:Tidak apa apa(ティダ アパ アパ)

 *これもよくインドネシア人スタッフが使います。大丈夫ではない時でも上司を安心させるために強がることもありますし、楽観的に思っていることもあります。自信ありげに言っていても、過信しないよう注意が必要です。

◆お土産:Oleh oleh(オレオレ)

→例:Mau beli oleh oleh?(マウ ブリ オレオレ):お土産を買いますか?

 *取引先へ訪問する時などに、スタッフから聞かれることもあるでしょう。(Beli:買う)

◆参加する・ついていく:Ikut(イクット)

→例:Apakah mau ikut meeting?(アパカ マウ イクット ミーティング):ミーティングに参加しますか?

◆休み:Cuti(チュティ)・Libur(リブール)

 *「Cuti」は有休など自分で仕事を休む選択をした時に使います。「Libur」は、元々ある祝日などの休日を指します。土日が休みの会社は土日も「Libur」です。

 

5.チャットで使う略語

 スタッフやドライバーさんとインドネシア語でチャット。時折、彼らは略語を使ってきます。最初はよくわからず戸惑うかもしれません。自分でも使いこなせるようになれば、文字を打つ手間を削減できます。

 

◆Saya(サヤ:私)→Sy

◆Kalau(カラウ:もし~なら)→Kl/Kalo

◆Tidak apa apa(ティダ アパ アパ:大丈夫)→Gpp

 *口頭でも「Gak apa apa(ガパパ)」と略して言うことがあります。

◆Belum(ブルム:まだ)→Blm

◆Sudah(スダ:済んでいる)→Sdh

◆Juga(ジュガ:~も)→Jg

◆Tolong(トロン:~してください)→Tlg

 

<まとめ>

 インドネシア語は、単語をいくつか並べるだけで意味が通じることが多いです。代表的な単語、よく使う単語を覚えておけば、後は組み合わせの問題。スタッフや周りの駐在員が使う言葉を聞いて、わからなければ積極的に意味を聞いて少しずつ覚えていきます。

 

 以下の本も、インドネシア語がわかりやすくまとめられています。筆者も初めてインドネシアに来る前に、この本を何度か読み返してよく使う表現から覚えていきました。

 

インドネシアあるある

★「前向きな諦め」を

 

 インドネシアで生活していると、日本との生活環境のギャップストレスを感じてしまう人も多いことでしょう。至れり尽くせりだった日本と比べて、こちらでは理不尽なこと、不便なことを経験することも多いです。

 

 筆者も最初は戸惑うことが多かったのですが、次第に慣れて「まあこんなものだよね」と、多少のトラブル(?)には驚かなくなりました(笑)。

 

 ここでは、よく経験する「インドネシアあるある」をまとめています。

 

【目次】

1.インドネシアあるある(街中編)

2.インドネシアあるある(住環境編)

3.インドネシアあるある(仕事編)

 

1.インドネシアあるある(街中編)

(1)渋滞

 インドネシアといえば渋滞。とにかくバイクと車の数が多く、みんな我先にと進もうとします。車線なんておかまいなし。高速道路では、側道を走る車も・・・。

 目的地に行く時は、余裕を持ったスケジュールを組む必要があります。

 Google Mapで所要時間を調べても、途中の道が真っ赤なら、+@の時間で考えましょう。赤黒くなっている時は、1時間以上かかると思っていた方が良さそうです。

 なかなか進まず、ドライバーさんもイライラして、つい運転が荒くなりがちです。ドライバーさんの気をそらし過ぎるのも良くないですが、気分転換に、時折話しかけてあげましょう。自分自身の気持ちも落ち着かせるため、お気に入りの曲をかけるのも良いかもしれません。

 常日頃から渋滞する道なら、他に裏道やショートカットの道がないか、事前に情報収集しておくのも手です。ただ、下手に横道に入ると、かえって遠回りになることもあるので、地元の方にヒヤリングするのがベターです。

 

平日のジャカルタ、休日のバンドンは特に渋滞がひどい。

 

(2)おつり

 お店で現金払いの買い物した時は、レシートとおつりをチェックするクセをつけましょう。店員さんは、おつりの金額をたまに間違えます。小さい金額ならまだしも、大きい金額では損も大きくなります。

 また、特にローカル寄りのお店になると、小さすぎるおつりはレジに用意されておらず渡されないこともあります。店員さん、「おつりがない」という理由を平気で使います。といっても、日本円で1~2円程度のことが多いので、多少のことには目をつぶるしかないです。また、逆に、おつりがないからと支払いを負けてくれることもあります。

 

(3)物乞い

 道を歩いていると、ふらふらと近づいてきてお金をせびたり物を売りつけたりしようとする人がいます。基本的には、無視をするか首を横に振ったり手を横に振ったりして断ります。向こうもあまり期待していないのか、断るとすぐに諦め去っていくパターンが多いです。一度渡すと何度もせびられる可能性があるので、よく通る道ほど、渡さない方が良いです。

 

(4)売り切れ

 飲食店でよくありますが、メニューに載っていても「Kosong(コソン)/Habis(ハビス)」と言われることがあります。売り切れ、という意味ですね。いつ行っても売り切れの時は、元々最初から用意していないのでは、と疑いたくなるところもあります。

 本当に売り切れの場合もありますが、筆者の場合、一度売り切れと言われたものは、次来た時も手に入る可能性は低いと考えています。

 

(5)店員さんの態度

 店員さんの人数が多いお店もよく見かけます。暇なところは、ほぼ全員、椅子や床に座ってスマホをいじっています。お客さんが来ても、のっそり立ち上がり、だるそうに対応する人も・・・(笑)。お店によっては、お客さんに近づいて「Ada yang bisa saya bantu?(何か手伝うことはありますか)」と聞いてくる店員さんもいます。特に必要ない時は、「Tidak apa apa(大丈夫です)」「Lihat aja(見てるだけです)」と返しましょう。

 

(6)トイレ

 ショッピングモールなどのトイレに行くと、たいてい、スタッフが掃除しています。たくさん人が並んで待っているのに、個室から一人出るたびにモップ掛けして、次の人を通します。確かにインドネシアの個室トイレは、床が水浸しになっていることが多いです。が、そこまできれいにしなくても・・・と思います。

 また、ローカル寄りのお店や観光地では、入口で寄付金?としてトイレの利用料を支払う必要があります。大体、Rp 2,000のところが多いです。

 ローカル寄りのトイレには、ペーパーがありません。ペーパーホルダーがあるのに空っぽのところもあります。外出する時は、常にティッシュを持参しましょう。

 

ユーモアあふれるトイレの入口。

 

(7)信号のない道の横断

 道を渡る時、手を挙げて、もしくは手を車の方に突き出して、車を制しながらわたっている人を見たことはありませんか? バイクもびゅんびゅん走ってくる道を渡るのは、なかなか勇気がいりますよね。車の通りが多い道を渡る時、筆者がよくやるのは、次の二つのパターンで人を探します。

 一つ目は、周りに渡る人がいないか。車が途切れるタイミングを見計らい、さっと渡れる人についていくのが一番簡単で確実です。近づいてきた車やバイクも止まってくれるので、一緒に渡り切ってしまえます。

 二つ目は、道を渡るサポートをしてくれる人がいないか。お店から出る車を誘導する人でも構いません。笛を吹いて、行きかう車をストップさせてる人です。車の場合はチップを渡しますが、歩行者はチップ不要です。うまく車を止めてくれて、その間に道を渡ります。

 

信号機も標識もあてにしない。

 

(8)撮影は満足いくまで

 特に観光地であることですが、周りを気にせず、自分たちの気が済むまで写真撮影を続ける人が多いです。撮影スポットの場合、次の人が待っていても、列ができても、時間制限や枚数制限はありません。待つ方も、嫌な顔ひとつせず(そう見えるだけかもしれませんが)、辛抱強く待っています。

 

フォトスポットあると撮りたくなる心境。

 

2.インドネシアあるある(住環境編)

(1)停電

 突然、何の前触れもなく起きる停電。原因は様々で、アパートによっても発生頻度は異なるようです。早く復旧する時もあれば一晩泣き寝入りすることも・・・。最初はびっくりして不安になるかもしれませんが、頻度が重なると、「ああ、またか」ぐらいにしか思わなくなるかもしれませんね・・・。

 

(2)ネット

 ネット環境は不安定なところが多いです。雨が降る日は特に悪くなります。インドネシアでのチャットアプリはWhat's APPが主流ですが、日本にいる人とのやり取りはLINEを使っているという人も多いのではないでしょうか。LINEの方がつながり悪く、遅れて通知が届くことや、LINE着信が鳴らず、アプリを開いた時に通知が入ることもあります。

 

(3)アパートサービス

 住んでいるアパートによってサービスの質に差があると思いますが、筆者が住んでいるアパートは、比較的ローカル寄りの安いところ(約Rp 4,000,000/月)だからか、残念だと感じることも多々あります。

 例えば、

・ランドリーサービスで他人のものが返却される。

・ランドリーサービスで返ってきた洗濯物の洗剤のにおいがきつい。

・1回/月の部屋の清掃がいいかげん。(ほこりやクモの巣がそのまま・・・どこを掃除したのだろうと思うほど)

・部屋のウォーターサーバーの水交換を依頼しても、なかなか交換されない。(理由は様々・・・担当者が忙しい、ガロンが売り切れ。交換できなくても連絡がないので、日をまたいでいつ来るのかとやきもきさせられる)

 

3.インドネシアあるある(仕事編)

(1)時間にルーズ

 会議、訪問・・・約束事で時間を決めていても、時間通りにスタートしたことがほとんどありません。たいてい、遅れます。特に会議は、話が脱線したり細かい部分の確認まで入ったりして、予定していた時間より長引くことが多いです。

 

(2)言い訳多い

 期日までにできなかったら「忙しかった」。遅刻したら「渋滞していた」。自分が責められるのを恐れてか、第三者や不可抗力の理由をすらすらと述べます。

 

(3)役割の明確化

 オフィスにゴミが落ちていても、スタッフは拾いません。掃除は、清掃員の仕事だからです。

 仕事も、各担当者が決まっていると、担当者ではない人は、口出しや手伝いをしようとしません。その人の仕事を手伝うと、その人が「仕事ができない人」扱いされてしまうと考えているようです。

 

(4)プライベート重視

 仕事がたまっていても、用事がある時はさっと帰ります。これは逆に、日本人が見習っても良い部分かもしれませんね・・・。

 

(5)上を敬い、上に従う

 下から上に意見を言いにくく、上の人が決めたことに従う気質です。日本人が上司にあたる場合、最初はスタッフからの意見を聞きだすのに苦労します。スタッフからの相談は「指示待ち」状態になりやすいので、こちらの意見を言う前に「どう思う?」「どうしたら良いと思う?」と、スタッフの意見をまず聞くことに努めます。

 

(6)報連相の欠如

 困ったことがあると相談、質問してくるのに、そのタイミングが遅かったり、解決したら結果報告をしなかったり・・・。特に「経過報告」は、タイミングも含めて、最初にしっかり認識合わせをして、都度報告するよう徹底させることが大切です。気づいたら取り返しのつかない事態に陥っていた・・・ということがないようにしたいものです。

 

(7)安易に信じない

 スタッフに何か頼んだ時、「できる?」と聞いて「できる」と自信のある答えが返ってきても、信じないでください(笑)。安心して任せて放置すると、やっぱりできなかった・・・ということも少なくありません。上司を不安にさせないため、根拠のない自信で「できる」「大丈夫」と答えがちです。あるいは、本当にできると楽観視しているのか・・・。結果を見届けるまで、決して安心はできません。

 

<まとめ>

 インドネシア人の性格やこちらの生活環境を把握して、ある程度の不便さには妥協、諦めの心を持ちましょう。期待しすぎると裏切られた時のショックが大きく、ストレスがたまります。「こんなもの」と思うことが増えると、イライラも抑えられるかもしれません・・・。(とはいえ、イライラする時はイライラすると思いますが。そういう時は、自分なりの気分転換の方法を決めておいて、ストレス発散するしかないです)

インドネシアの軽井沢を紹介

★バンドンの魅力★

 

 バンドン在住者としては、ぜひ語らせていただきたいバンドンの魅力。

 バンドンは、ジャカルタから車で東へ片道2時間半の距離にあります。

 週末になると、ジャカルタをはじめとする各地から多くの観光客が訪れます。理由は色々ありますが、よく言われているのが以下の3点です。

 

・涼しい

・物価が安い

・食べ物がおいしい

 

 バンドンは、「インドネシアの軽井沢」「Paris Van Jawa」(ジャワのパリ)とも呼ばれています。標高が高いので、特に朝晩は気温が20℃を切ることが多く、長袖が欲しくなるでしょう。涼しいので、早朝ゴルフを目当てに訪れる方もいます。

 

 物価は、ジャカルタより安いと言われています。服やバッグなどのアウトレット店も人気で、「安くて良いものが買える」という認識を強く持たれているようです。

 

 食べ物に関しては、日本食には期待しない方が良いです。ジャカルタやチカランの方がレベルが高いと思います。バンドンにも日本食料理店は何店かありますが、大多数が「なんちゃって日本食」です。その代わり、インドネシア料理は、屋台の料理をはじめジャカルタより美味しいと言われています。

 

 そんな魅力あふれたバンドンの、主な観光地と伝統料理を紹介します。

 

電車なら、ジャカルタから片道2時間半~3時間。

 

【目次】

1.自然が作り出した観光スポット

2.家族レジャーにおススメの観光地

3.ショッピングするならここ

4.バンドンの有名料理

 

1.自然が作り出した観光スポット

(1)Tangkuban Parahu(タンクバン・プラフ山)

 バンドン北部に位置する火山です。頂上では、巨大な火口を見ることができます。硫黄のにおいが気になる方は、マスクを持って行った方が良いかもしれません。

 

頂上から見る火口は圧巻です。

 

(2)Kawah Putih(カワ・プティ)

 バンドン南では、白い火口湖を見ることができます。こちらも硫黄のにおいがするので、気になる方はやはりマスクを持って行きましょう。標高が高いので、半袖短パンで行くと寒いと思います。長袖の上着を持参した方が良いです。また、バンドンからの道中では、広大な茶畑を見ることもできます。

 

乾季に行くのがおススメです。

 

2.家族レジャーにおススメの観光地

(1)Floating Market(フローティング・マーケット)

 バンドン北部、レンバンという観光エリアにあるレジャー施設です。名前の通り、水上に浮かぶ船のお店がたくさん並んでいます。日本の雰囲気を再現した展示物もあります。入場チケットは、ドリンク1杯と交換してもらえるので、忘れず活用しましょう。

 

お店ではインドネシアの伝統料理が売られています。

 

(2)The Great Asia Africa(グレイト・アジア・アフリカ)

 バンドンは、アジア・アフリカ会議が開催された都市でもあります。それを記念してレンバンにできたのが、アジア・アフリカ会議の出席国に行ったかのような気分を味わえるテーマパークです。日本も対象国なので、漏れなく日本エリアの展示もあります。

 

高台から下りていきます。

日本のようで日本でない?!

 

 ちなみに、バンドン中心部には、アジア・アフリカ会議博物館もあります。近くにはおしゃれなブラガ通りもありますので、バンドン市内の散策ついでに寄ってもらいたいところです。

 

アジア・アフリカ会議の再現をした博物館。

ブラガ通りには売り物の絵画がたくさん並んでいます。

バンドン市内の観光用にバスも走っています。

 

3.ショッピングするならここ

(1)PVJ(Paris Van Jawa)

 読み方は、「ペーフェージェー」。SOGO(そごう)も入っている、大きなショッピングモールです。開放感あふれた吹き抜けの通路を歩いていると、名前の通り、パリの街に来たかのよう? 屋上には、アイススケート場ミニ牧場もあります。

 

植物のグリーンが目に優しい。

見たことあるテナントも多数散らばっています。

屋上にはひまわり畑もあります。

 

(2)Rumah Mode Factory Outlet(ルマ・モード・ファクトリー・アウトレット)

 その名の通り、アウトレット店です。服やバッグや靴をお手頃価格で買えるとあって、観光客であふれています。パンやお菓子などのお土産を買うこともできます。ただ個人的には、バンドン土産を買うなら、Prima Rasa(プリマ・ラサ)やKartika Sari(カルティカ・サリ)の方をおススメします。これらの店には、比較的安価でおしゃれなお菓子がたくさん売られています。

 

建物自体もおしゃれなルマ・モード。

Prima RasaやKartika Sariは、バンドン市内に複数店あります。

 

4.バンドンの有名料理

(1)スラビ

 米粉ココナッツミルクを混ぜて焼いたケーキです。甘いKincaと辛いOncomの二種類あります。道端でも、専用の窯で焼く様子を見ることができます。レストランでは色々な味付けのスラビを味わえます。

 

甘い蜜をつけて食べるKinca。

 

(2)スンダ料理

 西ジャワのスンダ人が食べるスンダ料理。野菜が少ないインドネシアでは珍しく、多めの生野菜が特徴です。野菜は、サンバルなどをつけて食べます。

 

中央のOtak Otakは魚のすり身をバナナの葉で包んで焼いたもの。

 

(3)Batagor(バタゴール)

 名前は、Baso Tahu Goreng(バソ・タフ・ゴレン)の頭文字をとってつけられています。肉団子を餃子の皮で包んで蒸した、屋台でも定番の料理です。甘辛いピーナッツソースやライムをかけて食べます。

 

屋台では他の蒸し料理Siomayとセットで食べることも多いです。

 

 その他にも、バンドンには見どころある観光地やおいしい食べ物がたくさんあります。マイナーどころは、以下のブログでご紹介していく予定です。

インドネシアの軽井沢 Bandungより

インドネシア国内旅行へ行ってみよう

★いざ、バリ島へ!★

 

 2023年、トリップアドバイザーの「世界の人気観光地ランキング」で2位に選ばれたバリ島。日本からの旅行者も多く訪れています。

 インドネシアに駐在されている方で、国内旅行の行き先で選びやすいのがバリ島ではないでしょうか。ジャカルタからなら、片道2時間ぐらい、往復で2万円もかからないと思います。日本から行くより、断然安くて速いですよね。

 

 今回は、バリ島の魅力と観光のポイントをお伝えします。

 

バリの国内線到着口。

 

【目次】

1.バリの定番観光スポット

2.バリ島グルメ

3.バリのお土産

4.よく聞く「カーチャーター」って?

 

1.バリの定番観光スポット

 広いバリ島、海にも山にも観光地が点在しています。寺院もたくさんあります。

 個人的におススメの観光スポットをご紹介します。

 

(1)ウルワツ寺院

 ケチャダンス、という言葉を聞いたことはありますか?

 人々がひたすら「チャッ、チャッ」と言うダンスです(ざっくりした説明ですみません・・・)。

 このダンスをBGMに、きらびやかな衣装をまとった人々が踊りながら、ストーリーが展開されていきます。

 ケチャダンス自体は、バリ島のあちこちで観ることができますが、一番良いのがウルワツ寺院のケチャダンス。

 ウルワツ寺院は、断崖絶壁に立つ寺院です。ケチャダンスは18時から始まるので、寺院内を散策後、夕日をバックに始まるダンスを観賞する人が多いです。ダンスは大人気なので、とても混雑します。チケットを取るために開始2~3時間前から並び、遅くても30分~1時間前に会場に入って良い席を確保します。

 

圧巻のケチャダンス。

 

(2)タナロット寺院

 こちらも夕日をバックにした姿が美しい寺院。世界遺産にも登録されています。満潮時には、寺院が海に浮かぶ姿を見られます。干潮時には、寺院下の洞穴にある聖なる水ウミヘビを目当てに並ぶお客さんの姿も。

 同じ敷地内には、美味しいシーフード料理を食べれるレストランもあります。

 

青い海と空のコントラストが美しい。

 

(3)ランプヤン寺院

 インスタ映えで人気爆発している観光スポットです。バリの東にあり、空港から車で3時間ぐらいの距離にあります。

 朝早く行っても混んでいる可能性が高いです。皆さんのお目当ては、写真撮影。鏡を利用して、幻想的な写真を撮ることができます。この写真を撮るために、2~3時間も順番待ちになることも・・・。

 

カメラの下に鏡をあてて撮影すると撮れます。

 

(4)ティルタ・ウンプル寺院

 バリ島のパワースポット的なところです。聖水を順番に浴びて、無病息災を祈ります。人が多いので、イモ洗い状態に見えますね・・・。

 

聖水を浴びる順番は決まっています。

 

(5)キンタマーニ高原

 バリ島北部、標高1500m以上の高台にあるので、バリの避暑地とも言えます。近くには、バトゥール湖とバトゥール山を見下ろしながら食事できるカフェやレストランがたくさんあります。

 

涼しい風を浴びながらランチやカフェで一服。

 

(6)テガララン ライステラス

 広大な棚田が見渡せる絶景スポットです。カフェでココナッツジュースを飲みながら景色を眺めたり、ブランコに乗って写真撮影したりできます。

 

きれいに整備された棚田。

 

2.バリ島グルメ

 バリに来たらこれは食べておきたい、というものをまとめました。

 

(1)バビ グリン

 ヒンドゥー教が多いバリ島では、豚肉料理も日常茶飯事。至る所で豚の絵が描かれたレストランを目にします。バビ グリンは、スペアリブのこと。骨についた柔らかい豚肉は、ビールにもよく合うことでしょう。

 

肉料理を心置きなく食べれるバリ。

 

(2)サテリリット

 ナシチャンプル等に添えられるサテは、クシに刺さったお肉のこと。バリでは、ひき肉をかためたサテリリットがよく登場します。魚肉のこともあります。

 

ナシチャンプルは、一皿にご飯と色々なおかずが乗った料理。

 

(3)シーフード料理

 海が近いバリでは、シーフード料理も美味しいです。砂浜の上でシーフードを楽しむことができるレストランもあります。

 

タナロット寺院で、夕日を見ながら食べれるシーフード。

 

(4)ルワックコーヒー

 コピ・ルアックとも呼ばれるこのコーヒーは、とても貴重な高級品。日本で飲むと1杯8000円ぐらいしますが、こちらでは500円ぐらいで飲むことができます。ジャコウネコの糞からできていますが、臭いわけではありません。

 ウブド近郊には、ルワックコーヒーを作る過程を見学できて、コーヒーをお手軽価格で飲めて、他のコーヒーやお茶の試飲もできる店もあります。

 

雄と雌の二種類があるので飲み比べても良いかも。

 

3.バリのお土産

 お土産買うならクリスナー

 そんな言葉を聞くほど、バリに来たお客さんがお土産目当てに押し掛けるお店がクリスナーです。安いので、大量のバラマキ土産を買うなら利用したいお店です。

 

バイパス沿いにあるクリスナー。前の道はほぼ常に渋滞。

 

 では、肝心のバリ土産って、皆さんどんなものを買われているのでしょう?

 有名で無難なのは、チョコレートコーヒーです。女性なら、化粧品アタグッズも良いかもしれません。アタとは、インドネシアに自生するシダ科の植物で、この茎を乾燥させて編んだものがアタグッズになります。バリのお店で、よく並んでいるかごバッグやコースターがそれにあたります。他にも、ジェンガラ・ケラミックのお店で、ケラミック製の食器を買う方もいます。

 

junglegoldというバリの有名チョコブランド。

ウブド近くのお店ではアタ製品の製作工程も見れます。

 

4.よく聞く「カーチャーター」って?

 バリ島を観光するなら、車が欠かせません。とはいえ、Grab/Gojekやタクシーは割高になります。ツアーも良いけど、時間も行き先も自由に選べない上に、他人と一緒だと気を遣いますよね・・・。

 

 そこで観光の際によく利用されるのが、カーチャーターです。筆者も、バリに行く時は毎回利用しています。他の駐在者から紹介されたこのチャーター、日本語ペラペラでサービス抜群なので、これまで3回バリに行きましたが、毎回お世話になっています。他の方にも紹介して、その方々にも好評いただきました。紹介した人がまた別の人を紹介してくれてもいます。

 

 カーチャーターの良いところは、主に次の3つです。

・時間に融通が利く

・自分が行きたいところに連れて行ってくれる

・バリの観光地を案内してくれる

 一番大きいメリットは、日本語を話せることです。

 インドネシア語に慣れてきても、観光地でびっしり書かれたインドネシア語の案内を読むことはできません。やはり、日本語で案内してもらえると理解も早いです。

 また、道中の雑談も当然日本語でしてくれます。おススメのお店やレストラン、観光地も教えてくれます。バリ観光中の心強い味方です。

 料金は、利用時間によって変わります。車1台で〇時間でいくら、という計算なので、複数人で行って割り勘した方がお得です。

 筆者が利用したチャーターは、インスタでも紹介されています↓

 

 

 コロナも落ち着き、今後もますますバリ島への観光客が増えると思います。

 インドネシアに駐在されている方なら、一度はぜひとも行っていただきたい魅力的な場所です。

 

 日本に住んでいるご家族や友人とバリで合流して観光するのも良いですね。日本から来られる方には、以下のような旅行サイトを活用してツアーや航空券を予約してもらいます。たま~に、LCCでも大丈夫、という方もいらっしゃいますが、日本からの場合、片道7時間ぐらいかかります。LCCだと疲れもたまるでしょう。長距離の国際線を利用する場合、安心できるところを活用した方が無難です。

 

インドネシアの出費事情

★1ヶ月いくら使う?★

 

 海外で生活するとなると、気になるのが生活費を始めとする支出

 インドネシアは物価が安いと聞くけど、みんな、毎月どのくらい使っているのだろう・・・?

 まず初めにお伝えしたいのは、出費額は、個人によってピンキリということです。

 どんな生活をするかで、1ヵ月に出ていくお金が随分変わります。特にインドネシアは格差が大きく、同じインドネシア人でも、裕福な人とそうでない人では、生活費にも大きな差が生じています。

 日本と同じような生活・・・毎日日本食を食べて、日本製の商品を買って、というような生活をするなら、恐らく、日本で暮らしていた時より高くつくでしょう。

 一方で、日々の食事はローカルスーパーか屋台、使うのはインドネシア製の安い商品、といった生活なら、月々の出費はぐんと低くなります。その代わり、QOLも下がる気がします・・・。

 前者でなければ生活できないという人もいれば、後者の生活の仕方で充分という人もいます。こればっかりは、個人の性質や慣れも関係してくると思いますので、自分に合った生活スタイルをつかんでいくことが大事です。無理してストレス溜めて身体を壊せば、結局、出費がかさむことになりかねません。

 

【目次】

0.そもそも駐在員の収入は?

1.食事にかかる費用

2.生活費

3.娯楽に使うお金

 

0.そもそも駐在員の収入は?

 出ていくお金を知る前に、入ってくるお金を確認しておきましょう。

 会社によって多少の違いはあると思いますが、駐在員の収入は、日本で受け取っていた基本給や役職手当に加えて、海外勤務手当・駐在手当と呼ばれるような手当がもらえることが一般的です。残業代は、筆者の会社の場合、みなし残業代として毎月一定額が支給されます。通勤は毎日ドライバーによる送り迎えになるため、通勤手当は0です。控除に関しては、社会保険料や所得税は日本にいた時と同様に控除されますが、住民税は、1月1日時点で海外にいるならその年の6月支給分から控除がなくなります。

 

 給料の振り込み先は、日本の口座と現地の口座に分かれています。どちらにどのくらい振り込むか、その配分方法は会社によりけりで、振り込み配分を選べるところもあれば、半強制的に決まっているところもあります。ちなみに筆者の場合は、駐在手当分は現地の口座にルピアで振り込まれ、その他の給料は日本の口座に円で振り込まれます。結婚して日本に家族を残した状態で単身赴任される方は、日本への振込額が多めになるよう調整される方もいます。

 

 個人差ありますが、海外駐在中の手取りは、日本にいた時の1.5倍ぐらいです。

 

 慣れない異国の地で、できるだけ心身の負担を軽減するため、不自由なく生活できるよう配慮された額になっていると思います。ただ、日本で働いていた時に残業が多かった人の場合、赴任してから手取りが減ったかもしれませんが・・・。

 

毎日の通勤は送り迎えでガソリン代、高速代いらず。

 

1.食事にかかる費用

 インドネシアで生活していて、最も大きく分かれるのが食費の使い方だと思います。ジャカルタやチカランには、美味しい日本食を食べれるお店も多数存在しますが、日本で食べるより高いところがほとんどです。特にイスラム圏では、お酒も高いです。輸入税が高いせいもありますが、宗教的にアルコールNGのせいか、地元の方ではなく、お金を持っていそうな外国人を狙った価格帯だからというのもあると思います。

 

 日本でも、毎日外食していると出費がかさみますよね。コンビニやスーパー等で弁当を買って食べれば少しは抑えられますが、日本のコンビニやスーパー並みのレベルではなく、同じ味だと飽きてしまいます。

 

 そこで次の一手が、自炊です。多くの日本食を扱っているPapayaというスーパーで買い物し、自炊されている駐在員も少なくないはず。炊き込みご飯の素を活用したり、パスタやうどんをゆでたりと、日本とあまり変わらない食事を、リーズナブルにできると思います。それでも日本食材は輸入税がかかるせいか、日本で買うより高いです。

 

 地元スーパーやPasar(市場)なら、もっと安く買えます。ただ、質は日本食より劣る可能性が高いです。味の好みもあるでしょう。どこで買う時も、買った野菜は水道水ではなく、ウォーターサーバーの水やペットボトルの水で洗って、しっかり火を通した方が良いです。果物を洗う時も同様です。

 

 Pasarはスーパーより安くて新鮮なものが手に入りやすいので、個人的には気に入っています。行くなら断然朝早いうちがお勧めです。夜明け頃から徐々に店が出始め、昼前には店じまいするところが多いです。

 ただ、Pasarで買い物をする際は、衛生面を始め、注意すべき点もあります。主な注意点を3つ挙げます。

 

 まずは、におい。鶏肉をその場で解体していたり、魚をさばいていたりと、生ものをたくさん扱う場ですので、様々なにおいが密集しています。ゴミもたくさん落ちていますし、ハエもたくさん飛び交っています。衛生的には決して良いとは言えません。気になる方は、せめてマスクを着用すれば、少しは緩和されるかと思います。

 反対に、良いにおいもあります。朝にPasarへ行くと、近くで、美味しそうな屋台の誘惑がないでしょうか。Nasi KuningやNasi Uduk、Buburなどのごはん系や、CakuweやGorenganなどのおやつ系など、前を通るだけで良いにおい・・・。朝ご飯を済ませてきても、お腹が空きそうです。安いので、ついで買いしてしまうことも多々あります。

 

 Pasarで買い物する際の2つ目の注意点が、金額です。当然、値札はありません。ただ、相場はある程度決まっています。気になるものがあれば、「Harganya berapa?」(ハルガニャ ブラパ?:いくら?)と聞いてみましょう。事前にインドネシアの数字を頭に入れておくことをお忘れなく。相手が外国人とわかると、たまに英語で回答してくれる人もいますが、たいていは、インドネシア語で返ってきます。インドネシアの数字を覚えておかないと、金額を聞き取るのに苦労します。また、ほとんどのものがRp 1,000以上ですので、Rp 25,000なら「ドゥアプル リマ リブ」(「リブ」が1000の意味)ですが、省略して「ドゥアプル リマ」もしくは「ドゥア リマ」と言われることも多いです。

 以下が、インドネシアの数字の読み方です。

 

1:サトゥ

2:ドゥア

3:ティガ

4:ウンパット

5:リマ

6:ウナム

7:トゥジュ

8:ドゥラパン

9:スンビラン

10:スプル

11:スブラス

12:ドゥアブラス

13:ティガブラス

14:ウンパットブラス

15:リマブラス

16:ウナムブラス

17:トゥジュブラス

18:ドゥラパンブラス

19:スンビランブラス

20:ドゥアプル

21:ドゥアプル サトゥ(「ドゥア サトゥ」)

22:ドゥアプル ドゥア(「ドゥア ドゥア」)

※「プル」は十の単位。31は「ティガプル サトゥ」。以後、同じ法則で読んでいく。

 

 筆者の場合、良い人に恵まれているのか、ぼったくられることはなかったですが、金額が聞き取れないと、たまにおつりを間違えて渡されることがあるので、損をしてしまうこともあります。また、同じ商品でも店によって金額が違うので、比較するのにも役立ちます。他のお客さんが金額を聞いたり支払いしたりする時に知ることもできます。

 逆に得をすることもあります。たくさん買えばおまけしてくれたり、おつりがないからと負けてくれたり。融通が利くのもPasarの良いところです。

 

 最後の注意点が、買い物バッグとお金の出し方です。

 最近は、スーパーやコンビニでもレジ袋が有料になり、店によってはエコバッグしか置いておらずエコバッグを購入しなければならないところも出てきました。筆者が行くPasarでは、まだ買ったものを黒いビニール袋(無料)に入れてくれます。ただ、お客さんは買い物かごを持ってこられている人が多く、袋代が有料になるか袋自体がなくなるかは時間の問題ではないかと思っています。

 

 お金の出し方というのは、Pasarでは、ポケットやバッグから、現金をそのまま(できれば言われた金額ちょうどか近い金額を)出した方が良い、ということ。筆者もこれ、前の駐在員から教わりました。あまりお金持ち感を出さない方が良いのだとか・・・。というのも、Pasarで買い物をするのは地元の方がメインで、はっきり言うと「裕福ではない人」がほとんど。お店側の人々もそうです。Pasarの価格帯が安いことからも想定できると思います。そんな中で、いかにもお金が入ってそうな高級財布を出して、10万ルピアを渡すのは、何となく場違いな気がしませんか?

 特に、支払金額が少額なのに渡すお金が大きいと、おつりがたくさん必要になり、お店の人がおつりを渡せず困ってしまう、という事態が発生することがあります。筆者も、以前たまたま10万ルピアしか持ち合わせがなく、お店の人はおつりがなく、近くにいた他のお店の人からおつりを工面するはめになりました。・・・いやいや、おつりを用意してない方が悪いでしょう、という方もいらっしゃるかもしれませんが、ほぼその日暮らしをしている彼らに、毎日のPasarで、充分なおつりを用意しとけと言うのも酷な気がします。以後、Pasarで買い物をする時は、極力小さいお札や小銭を持って行くことにしています。

 

 食費については、上記のようにPasarでの買い物メイン、自炊メインにしていると、1ヶ月1万円ぐらいに抑えられると思います。毎日外食、それも日本食でお酒付きだと、1日で1万円になることも・・・。とはいえ、あまり切り詰める生活も良くないと思いますので、日頃自炊をされる方は、例えば週末には美味しいレストランでちょっと贅沢に食事をするなど、メリハリ付けて自分にご褒美をあげる機会も作った方が良いです。

 筆者も、基本は自炊で買い物もPasarや地元スーパーで済ませるのですが、休日はおしゃれカフェで甘いものを食べたり珍しいインドネシア料理のお店を開拓したりしています。

 

Pasarには、種類豊富な果物が並んでいます。

 

2.生活費

 一口に生活費と言っても色々ありますが、駐在員の場合、会社が負担してくれる費用もたくさんあります。主なもので言えば、アパートの家賃、電気代、光熱費、水道代、インターネット代、といったところでしょうか。部屋の清掃も家賃込みになっているところが多いと思います。

 

 ランドリー(洗濯)代は、アパートによって条件が違います。筆者のところでは、週2回の引き取りと返却で、1ヶ月6㎏までは無料、それを超えればRp 6,000/kgとられます。自腹です・・・。毎日5枚まで無料、というアパートの話を聞くとうらやましくなりますが、そもそも無料制度自体がないところもあるそうですので、贅沢は言えないかなとも思っています。

 

 ウォーターサーバーについているガロンの交換も、自己負担です。筆者のところでは、19リットルのお水が入ったボトルを、2週間に1回ぐらいの頻度で交換して、1回の交換費用がRp 19,000。この価格は、職場のインドネシア人に聞いても安い方とのことです。ボトル自体を購入すると高くつくので、ボトル交換の方がお得です。

 

 インドネシアで使うスマホの基本料金は、会社が払ってくれます。

 

 後は日用品ですが、これも食費同様、日本製のものにこだわるなら日本より出費が高くなる可能性大ですが、インドネシア製のものであれば、比較的安価で購入できます。ヘアケア、化粧品、スキンケアといった製品は、インドネシア製の品質もなかなか。こちらの水は硬水ですので、インドネシア製の方が相性が良いこともあります。

 

 衣料品も、地元スーパーやPasarに行けば、Rp 50,000/着があって驚いてしまうかもしれません。もちろん、UniqloやPoloなど、日本でもおなじみのお店も見かけます。が、そういうところは高いので、日本で買った方がお得です。あまりにも安いローカル品はすぐにダメになりそうで不安だからと、結局、日本で調達する方も多いと思います。ただ、こちらでも、特にデニム製品や革製品など、リーズナブルながらしっかりした質の商品もあります。こういう情報は、地元のインドネシア人に聞いてみる方が確かでしょう。

 

インドネシアのユニクロは、富裕層向けです。

 

3.娯楽に使うお金

 インドネシア駐在員の大半が、休日になるとゴルフに勤しんでいる印象です。

 筆者は、ゴルフはしません。ですので、具体的な価格についてはあまり言及できませんが、ゴルフをされる方から聞いた話をお伝えします。

 ゴルフをされる方は、道具は日本から持ってこられます。こちらで買うと高いそうです。もしくは、前任者から道具を引き継ぐ方もいらっしゃいます。

 最近はプレー料金も高騰し、1回で1~2 jutaかかるそうです。ゴルフ場のメンバー会員になればお得料金でプレーできますが、そのゴルフ場でなければ有効ではないこと、元を取るために何度か通う必要があることを考えると、メンバー会員になるのがお得なのかどうか・・・。しょっちゅうゴルフをされる方ならともかく、ゴルフもするし他の趣味もあるという方、色々なゴルフ場でプレーしたい、という方は、メンバー会員の恩恵は受けにくいかもしれません。

 プレー料金とは別に、キャディさんのチップ代でRp 200,000が必要です。プレー中にボールを紛失すれば、次のプレーでまたボールを買い足して用意する必要があります。

 ゴルフをされる方は、月々の出費が相当なものになると考えられます。

 

 男性陣は、夕飯の後にカラオケを楽しむ方もいらっしゃるかもしれません。カラオケと言っても、家族や友人と歌って楽しむ純粋なファミリーカラオケではなく、若い女性が接待するようなカラオケです。時間ごとに料金は異なりますが、3時間で2 jutaぐらいかかるようです。お酒などのドリンクもついています。

 

 ジャカルタやチカランでは、日本人同士のコミュニティの場として、同じ趣味を持つ人同士等が集まるサークル活動もあります。せっかく同じインドネシアで生活する者同士、気が合う方とは積極的に交流を深めて、新しい人間関係を作っていきたいものです。ちなみにバンドンにもバンドン日本人会というものがありますが、ゴルフメイン、平均年齢高めです・・・。

 

 インドネシアは、たくさんの島々で成り立っています。観光地も各地に散らばっています。有名なのは、バリ島、ジョグジャカルタ辺りでしょうか。とはいえ、遠出の旅行となると連休が必要になります。インドネシアの長期連休は、年に1回のレバランの時ぐらいです。このタイミングで日本に一時帰国される方は、ますますチャンスがなくなります。祝日が運よく月曜や金曜になれば、三連休も見込めます。

 

 バリやジョグジャカルタならば、飛行機で1~2時間の距離です。日本から行くより断然安くて速いので、どうせなら駐在中に行っておきたいところです。LCCを使えば、ジャカルタ発着で、どちらも往復2万円もかかりません。

 

 ジャカルタ近郊に住まれている方は、日帰りでバンドンまで足を延ばしてみるのはいかがでしょう? バンドンは「インドネシアの軽井沢」「Paris Van Jawa」(ジャワのパリ)と呼ばれる程、気候が良くて食べ物がおいしく物価もジャカルタより安いです。週末になると、ジャカルタからバンドンへの旅行者であふれます。高速道路は、金曜夜のバンドン方面、日曜昼以降のジャカルタ方面は特に混むでしょう。

 バンドンは標高が高くて涼しいため、週末ゴルフで訪れる方もいらっしゃいます。ゴルフのコースは、ジャカルタ等に比べると難易度がやや高いそうです。

 ジャカルタ⇔バンドン間は、電車での移動もお勧めです。Kereta Apiを使えば、高いエグゼクティブクラスでも片道Rp 250,000ぐらいで、2時間40分ぐらいで着きます。車窓から見える景色も良いものです。

 

3時間弱なら気軽に電車の旅を楽しめます。

 

<まとめ>

・食費や生活費は個人の求める生活レベルによって差が激しい

・ゴルフやカラオケによる出費は大きい

・週末旅行も計画されてみては?

インドネシアの国内移動

★国内の移動手段★

 

【目次】

1.車移動が基本!

2.電車に乗ってみよう

3.LCCで国内プチ旅行

 

1.車移動が基本!

(1)会社が用意した車

 インドネシアに赴任された方は、毎日ドライバー付きの車で通勤される方がほとんどだと思います。こちらに来てすぐお分かりになったと思いますが、インドネシアの道は大量のバイクと車であふれています。どこもかしこも渋滞していて、車線はあってないようなもの。隙間があれば、誰もかれもが、我先にと進もうとします。

 

信号待ちの様子。

 

 高速道路も渋滞していることがあります。特に週末は、ジャカルタからバンドン方面に出かける旅行客で混雑します。金曜の夜や土曜の朝にバンドン方面へ行く時、また、日曜の昼過ぎにジャカルタ方面へ行く時は、渋滞を覚悟した方が良いです。

 

 最近は舗装された道も増えてきましたが、歩くにはまだまだ整備が不充分な道も多く、道の真ん中に穴があいていたり、バイクや車が至近距離を走ったりと、危険要素がたくさんあります。横断歩道では、基本的に車は止まりません(笑)。道を渡る時は、インドネシア人は自ら手を挙げて車をけん制しながら無理やりわたることが多いです。近くの交通整備の人に車を止めてもらって渡る方法もあります。

 

バンドンの観光地付近は道もきれいに舗装されています。

 

 車がないと生活が不便に感じる人は多いはず。そのため、休日も車を用意してくれる会社が多いのではないでしょうか。日頃の通勤で顔なじみのあるドライバーさんなら、安心して使えますよね。

 

 ちなみにドライバーさんの語学力は、会社によって様々だと思います。日本語や英語が話せる人ならともかく、インドネシア語しか話せないと、必然的にインドネシア語の勉強にもなりますね(笑)。

 

 ご参考に、よく使うインドネシア語を載せておきます。

 

〇Selamat Pagi(スラマット パギ):おはようございます

〇Selamat Siang(スラマット シアン):こんにちは

〇Selamat Sore(スラマット ソレ):こんにちは(夕方)

〇Selamat Malam(スラマット マラム):こんばんは

〇Terima kasih(トゥリマ カシ):ありがとうございます

〇Tolong ke ~(トロン ク~):~へ行ってください

 *「Ke~」は、「pergi ke~」(プルギ ク~)の略。

  「pergi」がなくても通じる。

〇Ada(アダ):ある、いる

〇Kanan(カナン):右

〇Kiri(キリ):左

〇Belok(ベロック):曲がる

 *「Tolong belok kanan」で、「右に曲がってください」。

〇Lurus(ルルース):まっすぐ

 *「Lurus」だけで、「まっすぐ進んでください」。

〇Depan(ドゥパン):前

〇Belakang(ブラカン):後ろ

〇Di mana?(ディ マナ):どこにいますか

〇Jam~(ジャム~):~時(時刻を表す)

 *「Jam 1」(ジャム サトゥ)で、「1時」。

 *「1 jam(サトゥ ジャム)」だと「1時間」なので注意。

〇Sini(シニ):ここ

〇Sana(サナ):あそこ

〇Barang(バラン):荷物

 

 ドライバーさんへのチップですが、渡すかどうか、いくら渡すか、は、駐在員によって異なるようです。筆者の場合、夜まで使うなら夜ご飯代として5万ルピア渡しています。休日に私用で使う場合、チップとして5万ルピア、長距離移動や長時間使用なら10万ルピア渡す人もいるようです。お礼として食べ物を買って渡す場合もあります。

 休日に私用で使う場合、ガソリン代や高速道路代が駐在員の自己負担になるか会社負担になるかは、会社によりけりです。自社の規定がどうなっているか、事前に確認しておきましょう。

 

 シートベルトは、しておくことをお勧めします。こちらでは割込みも日常茶飯事。ドライバーさんがしょっちゅう急ブレーキをかけることもあります。特に雨の中、高速道路を走っている時は、ぶつかりそうなところで急にスピードを落とすので、ひやひやものです。

 

(2)配車アプリの活用

 短距離移動なら、休日はGrabGojekを使う人もいます。これらは、インドネシア人もよく利用する配車アプリです。事前に目的地を決定し、料金を確認してからドライバーさんを呼べるので安心。バイクの方が若干安いですが、安全のためには車を選ぶ方が無難です。ただ、これらの配車アプリを使う場合、インドネシア語しか話せないドライバーさんにあたることもあります。

 

【Google Playはこちら↓】

 

【Appleの方はこちら↓】

Grab: Taxi Ride, Food Delivery

Grab: Taxi Ride, Food Delivery

  • Grab.com
  • Travel
  • Free
Gojek

Gojek

  • PT GO-JEK INDONESIA
  • Travel
  • Free

 

 ブルーバードタクシーも安全ですが、料金は高いです。

 

(3)インドネシア人寄り?の移動手段

 生活上級者になると、Angkot(アンコット)という、ローカルのミニバスを活用する人もいます。目的地別にバスが決まっていますが、慣れていないと行き先も料金もわからないので、外国人と知られると高い料金をとられるかもしれません

 

Angkotは、地域によって色も違います。ドアはありません。

 

 ジャカルタには、Bajai(バジャイ)という三輪バイクタクシーもあります。こちらはAngkotと異なり、行き先を告げて連れて行ってもらえますが、料金の相場を知らないと、やはり外国人は足元を見られる可能性が高いです。

 

 Trans Jakarta(トランスジャカルタ)は、ジャカルタ市内を走るバスです。こちらは比較的安全といえるでしょう。専用車線があるため、渋滞の中もすいすい進めます。事前にチケットを購入する必要があります。

 

観光客用の大型バスも走っているので勘違いしないよう注意。

 

 バンドンでは、Bandros(バンドロス)という観光バスも走っています。

 

Bandung Tour Bus、略してBandrosです。

 

2.電車に乗ってみよう

 インドネシアにも電車があります。

 有名なのは、Kereta api(クレタ アピ)と呼ばれる鉄道です。長距離の電車移動でよく使われます。事前にオンラインでチケットを購入することもできますし、駅構内でも買えます。週末に長距離移動で電車旅を考えている場合は、早めに購入しないと売り切れていることが多いです。

 

日本の旧車両を活用した電車です。

 

ジャカルタ駅構内の様子です。常に人が多くにぎわっています。

 

 オンラインでチケットを購入するなら、アプリを活用することをお勧めします。なぜなら、専用サイト等で購入すると、駅構内で発券する必要があるからです。ジャカルタやバンドンなどの大きな駅だと混雑しますので、早めに駅に着いて発券する必要があります。アプリを使えば、スマホで電子チケットを見せるだけでOKです。

 

 

KAI Access

KAI Access

  • PT. KERETA API INDONESIA
  • Travel
  • Free

 

 座席は、エコノミークラスエグゼクティブクラスがあり、エグゼクティブクラスの方が料金が高い分シートは広く快適、利用できるサービスも多いです。また、到着時間も若干早くなります

 ジャカルタ⇔バンドンなら、エグゼクティブクラスで片道2時間半ぐらいです。エコノミークラスなら3時間弱。いずれにしても、遅れることはほとんどありません

エコノミークラスでもきれいです。

エグゼクティブクラスは、もっと広々しています。

 

 ジャカルタ市内は、MRTと呼ばれる地下鉄も走っています。乗る前に、身体や持ち物の検査があります。

 

3.LCCで国内プチ旅行

 インドネシアには複数の島があります。国内旅行をするなら、飛行機移動の機会も出てくることでしょう。同じジャワ島でも、ジャカルタからジョグジャカルタへ行くのに電車で8時間ぐらいかかるため、飛行機を利用する人も多いです。

 

バンドンの国内線出発ロビー。コンビニやフードコートもあります。

 

 また、観光地として有名なバリ島へ旅行するなら、飛行機が必須です。

 

 格安で抑えるなら、LCCで充分。ただ、LCCはたいてい遅れます。乗り継ぎがある場合は時間には十分な余裕を持つことが大事です。ちなみに筆者がバリ島へ行った時は、前日にフライト時間の変更連絡があり、11時から18時に変更になりました。当日も遅れて、搭乗できたのは20時でした・・・。

 

飛行機から見たバリの夜景。

 

<まとめ>

 インドネシア国内の移動について、筆者から伝えておきたいポイントは以下の3つです。

・基本は車移動。ドライバーさんとの会話も大事に。インドネシア語を覚える良い機会かも?!

・せっかくなので、電車旅も経験してみては?

・LCCは「遅れが当たり前」という意識を持って利用する。

インドネシア料理に慣れる

★種類豊富な料理★

 

 インドネシアの料理といえば、何を思い浮かべますか?

 有名なのは、ナシゴレンミーゴレンでしょうか。これらは、チャーハンや焼きそばのようなものです。

 インドネシアで生活していると、色々なインドネシア料理を見かけると思います。試してみたいけどどんなものかわからなくて不安、という方もいらっしゃるかもしれません。

 ここでは、代表的な料理から、ちょっと変わった(?)マイナーなものまで、ジャンル別に挙げています。

 

【目次】

1.主食

(1)やっぱりチキン!

(2)ご飯派?麺派?

(3)ご当地料理

2.おやつ

3.飲み物

 

1.主食

(1)やっぱりチキン!

 イスラム教徒は豚肉を食べることができません。そのせいか、チキンがメインおかずとしてよく提供されます。ケンタッキー・フライド・チキンは、インドネシアの国民食といっても過言ではないでしょう。

チキン、コーラ、ご飯のセットで250円くらい

 

(2)ご飯派?麺派?

 インドネシア人はご飯好きな人が多いです。それは、前述のケンタッキーでもわかる通り。ケンタッキーでもマクドナルドでも、チキンを頼むとご飯がついてきます

 ご飯と同じくらい、麺も好き。お昼の時間になると、「Mie」(麺)の屋台がたくさん並びます。ただ、地元の方でも、頻繁に食べているとお腹を壊すそうです・・・やはり身体にはあまり良くないんですね(笑)。

 

<ご飯編>

Nasi Timbel。バナナの葉でご飯を包んでいます。

 

Nasi Tumpeng。三角錐のご飯が特徴。お祝い事でよく出ます。

 

Nasi Tim。スープとご飯を混ぜて食べます。

 

Nasi Kuning。ウコンで味付けした黄色いご飯。

 

Nasi Uduk。ココナッツミルクで味付けしたご飯。

 

Bubur Ayam。具たっぷりなインドネシアのおかゆ。

 

<麺編>

Mie Ayam。左のお皿に入っているのは、鶏の足。

 

Kwetiau Goreng。平べったい麺料理。

 

(3)ご当地料理

 日本のB級グルメのように、こちらにも地域ごとの料理が存在します。

 スンダ料理は、バンドン等のスンダ地域で食べられている料理。インドネシアでは珍しく、生野菜が多めなのが特徴です。

 

黄色の豆腐も、スンダ料理によく出てきます。

 

 パダン料理は、名前の通りパダン地方の料理。とはいえ、パダン地方以外でも、パダン料理を主張する「Masakan Padang」の店名を目にする機会は多いはず。お店の前から見えるように、一皿一種類の料理が盛られており、好きなメニューをチョイスできます。料金は、一皿ごとの勘定なので、選んだ種類が多ければ多い程、料金がかさみます。逆にいえば、どれだけとっても同じ値段なので、大勢で食べる方がお得です。

 

ルンダンという、世界一美味しいとされる牛肉料理もパダン料理。

 

 アチェ地方の料理も、辛いものが多めです。

 

Mie Aceh。汁気のある焼きそばといったところでしょうか。

 

 バリヒンドゥー教なので、豚肉も普通に食べられます。

 

Babi Guling。バリのスペアリブ。

 

 ジャワ地方でよく食べられるのが、甘辛いピーナッツソースをからめた野菜料理。Nasi Pecelもその一つです。

 

Nasi Pecel。発行した大豆を揚げたテンペもついています。

 

 ジャワ島北部のチレボンというエリアでは、スープ料理も有名です。

 

Empal Gentong。ココナッツ風味のカレースープです。

 

2.おやつ

 インドネシアのおやつは、素朴なものが多い印象です。屋台で安く手に入ります。

 

Surabi。バンドンやソロで有名な、ココナッツと米粉のケーキ。

 

Bubur Kacang。ココナッツミルクに豆の入ったおかゆ。

 

Es Cendol。ココナッツミルクにゼリー等が入っています。

 

3.飲み物

 インドネシアはコーヒーや紅茶の生産大国。お店に行けば、色んな種類が並んでいるのを見かけます。

 有名なのは、ジャコウネコの糞からできたKopi Luwak。日本だと1杯8000円ぐらいする高級品ですが、バリなどでは1杯数百円で飲むことができます。

Kopi Luwak。お店で売っている大半は偽物と言われています。

 

 聞きなじみのある方は少ないかもしれませんが、Kopi Josという、ジョグジャカルタ発祥のコーヒーもあります。こちらは、熱々のコーヒーに炭を入れます。チャコールコーヒーとはまた違う、本物の炭入りコーヒーをぜひお試しあれ。

 

Kopi Jos。コーヒーの中に熱した炭が入っています。

 

 道を歩いていると、ココナッツの実がたくさん転がっている様子を見ることもあるでしょう。たくさんのココナッツがとれるインドネシアでは、ココナッツジュースもよく飲まれます。栄養補給にも最適です。

飲むだけではなく、スプーンで中の白い果実をすくって食べます。

 

 ムスリムの方はアルコールが飲めませんが、インドネシアにもビールはあります。ヒンドゥー教の多いバリ島ではお酒を取り扱う店がたくさん。有名なのは、Bintangという名前のビールです。

Bintangは「星」のこと。インドネシアのビールの定番?

 

 身体に良さそうな飲み物もあります。Bandrekは、ショウガ入りのホットドリンク。黒砂糖も入っているのでほんのり甘く、飲むと身体が温まります。

 

Bandrek。写真は氷を入れてアイスにしています。

 

 いかがでしたか?

 食べてみたくなるような料理はありましたか?

 せっかくのインドネシア滞在ですので、ぜひ色々と食べ比べてみて、お気に入りの味を見つけてみてくださいね!